温泉ブログ 山と温泉のきろく

山好き女子の温泉と食と山旅の記録です。

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福島県 檜枝岐温泉 燧の湯 入浴記 尾瀬に近い極上湯の日帰り温泉

尾瀬檜枝岐温泉 燧の湯

檜枝岐温泉は、福島側から尾瀬にアクセスする際に通り道となる温泉地です。そして燧の湯は、その檜枝岐温泉内に3つある、公共の日帰り温泉施設のうちの一つ。
これまで、会津駒ヶ岳登山や尾瀬のトレッキング帰りに何度か立ち寄っていますが、個人的には尾瀬の周辺にある日帰り温泉施設の中で、群馬側も含めて最も気に入っている日帰り温泉です。

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何しろ空いていて、特に露天風呂は長時間独占状態になることも少なくありません。
しかも、檜枝岐温泉の宿や、他の日帰り温泉とは異なる源泉を使用しており、ほんのりと硫黄の香るすばらしいお湯なのです。

2018年の4月に、会津駒ヶ岳登山の後に立ち寄ってきましたので、レポートしたいと思います。

会津駒ヶ岳の登山口や、村の中心部からはやや離れたところにある燧の湯

2018年の4月下旬、GW前半に私は、尾瀬檜枝岐温泉の旅館ひのえまたに前泊して、さらに山中でも1泊し、会津駒ヶ岳に登りました。

旅館ひのえまたに宿泊するのは、昨年に続いて2度目。今回は1人で宿泊しましたがやはり本当にいいお宿でしたね!

翌日は宿の車で登山口まで送っていただき、山頂直下にある駒の小屋に宿泊して、ゆったりとした行程で会津駒ヶ岳登山を楽しむことができました。

小屋の目の前で日の出も見れたし、大満足で登山を終えることができました。
実は、残雪の会津駒ヶ岳にはこれまでも日帰りで2回登っていたのですが、公共交通機関利用だとどうしても、日帰り登山は時間に追われてしまうのですよね。バスの本数が限られているので。
でも、山中で一泊することでのんびりと楽しむことができました。

朝、山頂直下の駒の小屋を出発し、10時ごろには檜枝岐温泉内の滝沢登山口に下山。
次の会津高原尾瀬口行きのバスが出るのは13時20分なので、お風呂&ランチの時間も十分に残りました!うれしい!!

実は、会津駒ヶ岳の登山口から燧の湯までは1.6kmほど離れており、徒歩だと20分ぐらいかかります。なので時間に余裕がないと立ち寄ることもできません。

燧の湯よりも登山口に近いところに「駒の湯」という日帰り温泉もあるのですけどね。
こちらのほうは登山口から徒歩8分ぐらいで着きます。急いでいるときはこちらへ。。。

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駒の湯にも入ったことがあり、入浴記も書いています。

駒の湯も良い温泉施設ですし、値段も燧の湯と一緒なんですが、源泉が燧の湯とは異なるのですよね。私はどうしても燧の湯が好きなので……20分歩いて今回も燧の湯に向かいました!

燧の湯に直接、公共交通機関で向かう場合は会津高原尾瀬口(もしくは会津田島駅)から出ている尾瀬御池行きバスで、上の原という停留所で降り、目の前の橋を渡って3分ぐらい歩いたところにあります。

こちらの橋ですね。

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橋の向こう側、画像の右端のほうに写っている赤い屋根の建物が燧の湯です。
煙突のようなものがあるのが見えますね。

橋の上からは、川の流れと桜が美しかったです。

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今年は檜枝岐温泉でも桜が咲くのが早くて、いつもの年よりも1週間ぐらい早く満開になったそうです。

山の近くの公共温泉施設というと、朝や夕方は地元の人で賑わい、休日の午後は登山帰りの人で賑わっていてあまりゆっくりできないことが多い気がするのですが、燧の湯はなぜか、いつ行ってもだいたい空いているのが不思議です。

燧の湯の営業時間・定休日・入浴料金

燧の湯の営業時間は、朝6時から夜9時までと早朝から営業しています。最終受付は夜8時30分です。
定休日はなく、年中無休で営業していますが、清掃のために火曜日の午前中は休業し、午後からの営業となるそうです。

入浴料金は大人500円、子供250円で時間制限はありません。
また、檜枝岐温泉内の民宿や旅館に宿泊すると「宿泊者割引入浴券」を300円で購入することができます。
私も今回、登山後の入浴のために旅館ひのえまたで購入させていただきました。

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檜枝岐温泉内にある他の日帰り温泉施設「駒の湯」「アルザ尾瀬の郷」と共通の入浴券となり、利用期限はないので、何枚買ってもOKだそう。

橋を渡って右折し、しばらく歩くと燧の湯に到着です。

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背後に山を抱いており、素敵な環境ですね。

燧の湯の館内

靴を脱いで靴棚に置いて、中へ。

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入ったら左手に受付があるので、入浴料金を支払います。

入ってすぐのスペースは休憩室フロア。

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明るい広い空間にベンチが4つと、マッサージチェアが2つ。
建物の右側に男湯が、左側に女湯があります。

浴室の手前には、無料で使える鍵付きのロッカールームがあります。脱衣所には脱衣カゴしかないので、貴重品はこちらに入れます。 

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鍵がかかるロッカーと、暗証番号式の貴重品ロッカー、いずれも無料で使えます。

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お財布をロッカーに預けて、浴室に向かいます!

【風呂】★★★★★ ほのかに硫黄の香る極上湯。露天風呂の雰囲気もよい

脱衣所は広々としており、脱衣カゴが整然と並んでいます。 

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空いていることが多いので、脱衣所は無人になることも多いです。なので、貴重品は必ず、鍵付きロッカーに入れたほうが良いですね。。。

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洗面所にはドライヤーが3台あります。ちゃんと使える風量のあるものでした。
化粧水などのアメニティはないので、持参する必要があります。

脱衣所には、源泉分析表がありました。
Ph9.1の単純硫黄温泉です。

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入浴に適した温度にするために加水あり、加温なし、循環なし、塩素系薬剤による浴槽の消毒あり。

では、中に入ってみたいと思います。
内湯には大きな浴槽が1つ。窓が大きく、内湯からも外の緑が楽しめます。

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ちなみに、GWの檜枝岐温泉は、新緑には少し早いので、こちらの写真は以前、6月上旬に来たときに撮影したものです。

内湯は42度ぐらいでやや熱めです。
洗い場もシャワー完備で、シャンプー、コンディショナー、ボディシャンプーも備え付けられています。
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シャワーも新しく、水圧も十分なので、登山後の入浴にも困りません。
体を洗って、内湯で少し温まってから露天へ。

露天風呂は木々の緑がすぐそこに見えて、とてもいい環境です。
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ちなみにこちらの写真も、以前に6月上旬に立ち寄ったときのもの。

今回の4月下旬だとこんな感じです。

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木々はまだ、芽吹き始めたばかりですね。

源泉が絶え間なく浴槽に流れ込んできます。

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露天風呂の泉温は40度ぐらいでしょうか。内湯よりはややぬるめです。
そして、露天風呂のほうが圧倒的に、源泉の硫黄の香りを強く感じました。温度の高い源泉を入浴に適した温度にするために加水している、ということなので、外気で泉温の下がりやすい露天風呂は加水をしていないのかもしれません。

露天風呂は渓流に面した場所にあり、浴槽の中で立ち上がると、美しい川の流れが眼下に望めます。

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緑が生い茂ってくるともっと美しいのでしょうけどね。この季節はまだ少し、寂しい感じかもしれません。

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ただ、山の近くの露天風呂は季節によっては虫が多いですが、4月下旬の今回はまだ虫はまったくおらず、快適な湯浴みを楽しめました。以前6月上旬に立ち寄ったときも特に虫は気にならなかったですが、夏はどうなるのでしょうね。

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あまり混んでいないので、今回ものんびりと楽しめました!

【再訪したい度】★★★★★ 泉質よく混雑なく清潔で、文句のつけようがない

こんないいお湯の日帰り温泉に500円(宿泊者割引きがあれば300円)で入れて、ロッカーも無料。シャワーやドライヤーなどの設備も問題なく使えて、利用客も多くなく、館内は清潔に保たれている……。
公共の日帰り温泉施設でこれだけ使い勝手がよく、満足度が高いことってなかなかないと思います。安く入れるところは大抵、混んでいますからね。。。

混んでないのは、福島側の沼山峠や尾瀬御池から尾瀬にアクセスする人がそもそも少ないというのが大きいと思います。あとは、檜枝岐温泉内でも、駒の湯よりも奥まった場所にあるから、駒の湯に行かれる方が多いのかもしれませんね。

食事処などは併設されておらず、横になって休めるような「お休み処」的な場所もありません。
ただ、受付の前にマッサージチェアやベンチが置かれているスペースがあり、連れの方と待ち合わせたりすることはできます。実はこれけっこう重要で、たとえば軽井沢のトンボの湯なんかだと、男女で玄関が分かれてるから外で待ち合わせするしかなくて、冬や夏は特に困るんですよね。
最寄りのバス停からは徒歩3分ほどのところにあるとは言え、バス便も多くはないし鉄道の駅からはかなり遠いですが、すごくいいお湯なのでまた行きたいなあと思っています。

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ゴールデンウィークの今回は桜が咲いていた、燧の湯の側を流れている川も、来月の初旬にはこんな風に、美しい新緑に彩られているはずです。きっと近々、また。